眼下の敵
2017年 05月 22日
今、1957年製作のアメリカ・西ドイツ映画、「眼下の敵」がBSプレミアムで上映されている。たぶん最初に見たのは‘70年前後、池袋の文芸座、もしくは新宿小田急ハルクの裏にあった新宿パレスのどちらかだと思う。このころはいずれの映画館でも3本立てで100円。渋谷にあった全線座ともども、予備校時代は毎週水曜日には(試験があって、午後からは休みだった)必ずいずれかに足を運んでいた。
それはともあれ、この映画が僕にとって忘れられないのは名優クルト・ユルゲンスとの最初の出会いであったこと、さらに、アメリカ映画でありがちな善玉アメリカ軍、悪玉ドイツ軍という公式?を打ち破り、さらにさらに、群像劇でありながら、駆逐艦(艦長ロバート・ミッチャム)対潜水艦=Uボート(艦長クルト・ユルゲンス)の知略を尽くし戦いであることだ。「命をかけたスポーツ」と言ったら言い過ぎか。ヨーロッパの騎士道精神をも窺わせるこの映画の作り方に魅了されたのだ。
by fuutaro58
| 2017-05-22 14:23