べろべろの神様
2015年 07月 28日
昨日石垣は突然の激しい雷雨と竜巻に襲われた。幸いにも被害はなかったようだけれど、午後4時前から島にぴったりかぶさるような雷雲が2時間近くに渡って覆い、激しい稲光と雷鳴が連続、連れ合いの怖がるまいことか……。で、安心させるために寄り添って四方山話を始めた。そうこうするうち、何かのきっかけで僕の親父が酒席で、面白い俗謡のようなものを謡っていたことを思い出した。
「べろべろの~神様が、正直~な神様が……」
それは今から50数年以上前のことで当時私は小学生。親父は高校の教師をしており、教え子の卒業生がおりに触れて家を訪ねてくれていた。その時ではなかったかと思うのだけれど、普段しか爪らしい顔をして、とにかくおっかなかった彼がそのときばかりは満面の笑み、相好を崩しながら謡っていたのだ。で、この謡には振りが入る。割り箸を中ほどから折り曲げ、その一端を両掌で挟み、歌詞に合わせながら前後へと擦るのだ。そして謡が終わったとき、割り箸のもう一端が向いた先にいた人が杯を重ねることになる。
たぶん、田舎のごく一部の酒席で謡われていたものだとは思ったけれど、連れもひどく面白がって、ipを取り出して調べ始めた。するとどうだろう、この謡、元は京都のお座敷芸で、今でも土佐あたりのお座敷で盛んに? 謡われているとのこと。
私自身はあまり大人数の酒席というのは好きではなく、学生時代に一度か二度歌ったかどうか。
でも考えてみれば、この謡、意外に現代の酒席でも役に立ちそうに思って紹介してみることにしました。
by fuutaro58
| 2015-07-28 16:26