発掘?

 明日から初小笠原。だから、というわけではありませんが、尻を叩かれて……。
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 私がいたしております(何か少し嫌〈や〉らしい)店、町人をご存知の方であれば気づかれていた方もいらっしゃるかと思いますが、カウンターの内側、階段(大家が居住する2階から4階に通じる)の出っ張りのところに、初代ママが貼っつけたファッション系の雑誌等の切抜きがあることをご存知だと思います。その一枚がダラ~ンと垂れ下がっていました。何事につけ大雑把な私ではありますが、それでもさすがに気にかかり、ガムテープなどで貼りなおすのですが、翌日にはまたしてもダラ~ン、ということの繰り返し。腹に据えかねたといいますか、癇が立って、先日引っぺがしたのであります。で、それを手にとって見ると、それだけがセルロイドの板に挟んであって、日本髪姿の母、娘、少女と思しき女性の日本画が描いてあります。(それなりに)大切に保存されていたものですから、(何かしらん)と思い、裏をひっくり返して、こ難しい旧漢字をひーこら言いながら解読してみると、これ、なんと日本初のグラフィック雑誌「風俗画報」の第二百八十三号(明治三十七年二月十日発行)の表紙だったのです。

 この雑誌の第一号が発刊されたのは明治二十二年二月一日。くしくも大日本帝国憲法が発布される前日だったとのこと。極端な西洋迎合主義だった鹿鳴館時代から別れを告げ、江戸文化が見直され始めた頃であり、この表紙を描いた画家山本松谷(昇雲)も狩野派の流れを汲んだ画家です。興味をお持ちの方は、今月末ごろまでには、改めて額装して店内に展示するほか、新たに買い求めるなどしたいと思いますのでご高覧あれ。

 しかしそれにしても町人は魔窟? 何が潜んでいるかわかりません。
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by fuutaro58 | 2012-08-04 15:30