東京台東区は谷中から石垣島へ。


by fuutaro58
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再出会い

 いささか旧聞に属するが、 5月の連休のはざ間をぬって八重山に行った。連休中とあって、泊まるところも行き当たりばったり。でもそれが僕にとって本来のスタイルだから、それで、どうしたというわけではないけれど、そのお陰でしばらくぶりに旅の出会いの楽しさがよみがえった。
東京の私の店と西表島を結ぶ奇跡の出会い。奇跡というのは大げさにしても、ありそうもない縁(えにし)が結ばれたことは事実。初めての黒島、十数年ぶりの宿、その名さえ知らなかった石垣島バンナ公園……。
 きわめて個人的なことであり、ちっぽけな出来事ではあるのだけれど、そうした「感動」の流れが帰ってからも引き続いて、新しい世界の到来への予感が……。ぶっちゃけて言うなら、わくわく感、のようなものが日々の生活の中に漂っているのである。

 7月14、15、16日と神戸に出かけた。それも一人で。
出発間際、連れ合いから声をかけられた。
「久しぶりじゃない、一人で出かけるの」
(ん?)「久しぶりどころじゃないよ。あんたと一緒になってから初めてだよ」
 不安と期待がない混ざったこの気分、度を越すと本当に発熱したりもした(初めてのアメリカ一人旅)、それが舞い戻ってきたのだ。

 最初の日は神戸在住のS君と痛飲。十年ぶり。二件目では彼のたぶん初めての連れ合いとも出会う。少し白髪が増えたが彼の変わらぬ暖かさ。つまらぬ行きがかりにこだわったり、衒いはもういい加減に捨てなければ、と改めて思う。
 二日目は以前店を手伝ってもらっていたY子と再会。東京で生まれた娘ももう3歳。かわいい盛りで、愛らしさがてんこ盛り。
さすがに二日続きの酒とバラの日々は体にこたえたようで、16日、帰郷してすぐに出掛けた銀座での娘もどきたちの個展、それに続く3日連続の飲み会では心底ばててしまった。

 さらに27日には埼玉県の鳩山町まで遠足(?)。 僕の大学時代の友人が主宰するNPO法人の手によるコンサート、「山崎ハコspecialコンサート」を見るためだ。
 これも不思議な縁で、6月末、たまたま自分の妄想の延長線上で、彼女のCDを初めて購入したばかりだった。もちろんハコさんのことは二十代のころから見聞きして知ってはいたのだが、ちゃんと彼女のLP・CDを聞いたこともなく、それどころか曲名すら知らなかったわけだ。それが、CD購入からまもなくコンサートを、それも地の果て、失礼、まあ、普通に考えて、その町に行くことなど一生涯ないと思っていたところまで聴きに行くことになった。そしてさらに、彼女のデビュー当時の曲に関しては印象的ではあるけれど、今となっては小娘の歌(当時十代だった)。それが今の山崎ハコを象徴するかのような、「りんご追分」(美空ひばり)「ざんげの値打ちもない」(北原ミレイ—原曲ではカットされた4番の歌詞も入っている)を熱唱してくれたのである。もちろんそれはカバーではあるのだけれど、完全にハコさんのものとして完成されたものであり、そのブルージーで魂のこめられた曲調には、56歳の円熟した女の姿がはっきりと見て取れる。
 これも間違いなく出会いなのである。再出会い、なんて言葉はないけれど、一皮も二皮も剥けた新しい人と出会うこと、これも縁(えにし)をつないだからこそ生まれたものに間違いはない。

 もう100までで生きるしかないな。
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by fuutaro58 | 2013-07-31 15:16