東京台東区は谷中から石垣島へ。


by fuutaro58
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

<   2012年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

とりどりの華

 人生は斑(まだら)模様であります。バラの花のように輝いている部分もあれば、水仙のように可憐でけなげな部分も、ぺんぺん草のようにしょぼくれている部分も。しかしそれも光の宛所を変えればまた別の世界が見えてきます。バラにはとげがありますし、水仙は根に猛毒を持っています。かと思えばぺんぺん草は春の七草のひとつ「ナズナ」として重宝されてきました。
 これから本格的な冬に突入しようという今の季節を花に例えれば、福寿草、そして侘助かな。福寿草は別名元日草とも呼ばれ、盆栽にして元日の飾り物とするめでたい花であり、またその根は強心薬として昔から使われてきました。侘助は文字通り侘び・寂びの代名詞であり、粋の極意。椿でありながら、派手さを抑え、そそとした趣が茶人をはじめ、心ある人の心を慰めてきました。
「侘助や障子の内の話し声」(高浜虚子)
 ちなみに侘助は冬の季語でもあります。

 今世の中は選挙一色。というのはマスコミの世界のこと。わけのわからん新党が乱立し、百花繚乱といえば聞こえはいいけれど、その実魑魅魍魎が跋扈し、ワイマール憲法下のドイツ末期の様相になぞらえる向きも少なくないのでは? 今朝の新聞を見ると自民党が単独過半数の勢いだそうで、予想通りのこととはいえ、むなしさがいや増しするばかり。原発反対運動を圧殺してきた張本人、中曽根康弘を長老と、いまだに仰ぎ見る2世総裁安倍晋三のインフレ助長政策、どう感じられますか? 私は経済には疎いのですが、それが特効薬になるとは到底思えません。維新の会? 鼻で笑ってしまいます。失政続きの東京都政を放り投げた石原と橋下の野合、これこそまさにファッショ同盟といわずしてなんと言う。日本未来の党、またぞろ脱落者を出して、落ちぶれる一方の社民を味方にしてそのひ弱さに輪をかけている。十年一日のお題目を唱える共産党など本当に一回解党して、一から出直してみたらいいのに、ヨーロッパ共産党ほどの勇気も覇気もない。
 民主党に関してはこの失敗を糧にしていかに再生できるか、次回以降を見守ってみたい、というのが本音。と、こう書いてくると、結局たかが一票されど一票をささげる政党がどこにもないのに気づく。「ああ無情」……ってどこかがまたぞろ上演するんだっけ。
 国民にとって自らに仏花をささげるような事態にならないよう願うばかりだ。

 花は花でも華。
 一昨日、お気に入りの女子の一人Q子の個展に行ってきました。彫金という世界に自らの表現を求め、その傍ら、専門学校の講師として、また妻として、わが道を行く彼女の世界に触れながら連れ合いの誕生日プレゼントを買ってきました。そのブローチ、実は震災に見舞われた益子焼の傷ついた作品を磨き、アレンジして作ったものとのこと。人知れず、しかし己の進む道の中で自らを全うしようとするその心がうれしい。今はN.Y在住で切り絵画家としてがんばっているF野ちゃん、世界中を一人旅しながらすばらしい絵日記を描き、洗練されたイラストをしたためるUちゃん。なんて素敵な女子が僕の身の回りには多いのだろうと、ひとりひそかに脂下がってしまう。
 その華を手折ることができないわが身の哀しさ、などと言ったらあちこちから石どころか槍が飛んできそうだから、今回はこの辺で。
[PR]
by fuutaro58 | 2012-12-06 14:49