東京台東区は谷中から石垣島へ。


by fuutaro58
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’77年

「読書」が趣味か? と問われるとどうも違和感がある。”本を読むこと”は生活の一部だし、目や耳の粘膜に記憶されている本能の一部のような気さえするからだ。食物と味蕾が不可分の関係にあるように。

で、趣味が何かと問われれば、ボードゲームと答えるようにしている。囲碁・将棋、マージャン、カードゲーム、バックギャモン……。その種の十種競技があるとすれば、そこそこの線は行っていると(本人は)思っている。
昨夜11時過ぎに一人の男性客が来店した。年のころは40前後とお見受けした。以前にも何度か足を運んでいただいたことのある方で、この数日暇をもてあましていた主(おやじ)にとっては格好の話し相手? の到来。語りかけられるままに四方山話をするうち、話しは将棋の世界に踏み入った。
話を進めるうち、かの方がかなりの消息通と思われたので、私の略歴を語ることにした。
’77年、27歳の時に新しい将棋雑誌の創刊に立ち会ったこと。その雑誌の編集者として、プロ棋士やその周辺の方々の知遇を得たことなど。その中で一人の書き手の消息を知ることとなった。

今福栄。ペンネームである。彼はその時某大手出版社の確か書籍の編修をされていたのだけれど、その傍らノンフィクションのライターとしても活躍されていた。彼と私がどのようないきさつで出合うことになったのかはもはや記憶の彼方にあり、定かではないのだけれど、新宿にあった将棋酒場「リスボン」(店内には将棋板がいく面も備えられてあり、プロ、アマ強豪などが酒を飲みながら将棋を指していた)や、ゴールデン街の名物居酒屋「あぶさん」の隣にあった「黄金時代」(この店で女優の緑魔子さんや石橋蓮司氏をお見受けした)などに連れて行っていただいた覚えがある。
その後何度か酒席をともにさせていただいたが、雑誌そのものがまもなく休刊となってしまったこともあり、いつしか疎遠になってしまった。
言ってみればつかの間の縁(えにし)に過ぎないのだけれど、なぜか氏のことは記憶の底に張り付いていて、その姿が消えることはなかった。
時代背景もあったと思う。当時将棋界はアマ・プロ論争というものがかまびすしく、最後の真剣師と呼ばれた小池重明氏が当時のA 級八段に挑戦し平手で勝利したことなどが棋界のビッグニュースとして流れたような時代だった。今福氏といえば、判官びいきもあったと思うが、アマに対して頑ななプロに対して(プロ野球や相撲の世界もそうだった)アマ強豪の立場に立ち、切歯扼腕しているようなところがあった。
しかしそうした将棋にかける情熱とは別に青年らしい凛々しさ、清々しさを内に秘めた佇まいにほのかな尊敬とあこがれの念を抱いたからのように思われる。

その今福氏が後に閑職に回され、定年後がんを患い亡くなったと聞かされた。
冥福。
その後将棋界は、といえば、当時中学生棋士として脚光を浴びた谷川浩司氏の時代ははるかに過ぎ、テリブルチャイルドと騒がれた羽生、佐藤、森内らも40代にさしかかっている。

当時へっぽこアマチュア二段だった私は60を過ぎ……。誰か将棋、指しませんか。
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by fuutaro58 | 2011-01-24 17:37

再開の弁解

長の御無沙汰でした。日付を繰ってみまするになんと3ヶ月ぶり。これではかみさんの小言もやむなし。
てことで、これからは毎週月曜締め切りということで、頑張ります。どなた様もよろしゅうお引き回しのほど、御願い奉ります。

久しぶりに本の話。
去年暮から読み始めたのが大沢在昌。これまで鮫シリーズだけは欠かさず読んでいたのですが、他の作品はいくつか読んで、あまりの劇画チックな文体、構成にうんざり? パスしていたのである。
それがたまたま図書館で手にした「らんぼう」なるコメディタッチのハードボイルド? のおもしろぶりに(表紙&巻末漫画にあの「毎日母さん」の作者が登場)驚天動地、本末転倒? 一気に読み進めている次第です。

それと同時進行で読んでいるのが、「波王の秋(とき)」←「絶海にあらず」の北方(ほっぽう)さんの日本古代史もの。「三国志」に始まる中国古代史ものをほぼ読みつくしたところで、日本に空間を移動させてみたのだが、まずまず。この人は専門家の多い江戸時代より、スケール感があって、想像力の駆使できる古代、中世の作品のほうがテーマとしてあっているように思われます。

いずれにしても、暇な客待ち時間を潰すにはうってつけ。ということで重宝させてもらっています。(暇潰しを潰しに皆様、お越しください。トホホ)

それにしても寒い。店備え付けのヒーターだけでは足りず、調理用コンロでも暖を取る始末。店先の梅子の花、そして桜ちゃんを早く見てみたいものです。
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by fuutaro58 | 2011-01-17 12:56